清二のブログ

基礎工事

2022.12.14 清二のブログ

上記の2枚の写真は、基礎工事中の写真です。

ご存知と思いますが基礎工事は、コンクリートと鉄筋で作ります。家づくりに使用している材料の中で一番デリケートな材料がコンクリートだと私は思います。

良いコンクリートを作る条件として①良い材料②良い調合③良い取り扱い(打設・養生期間)の三つが揃って強度・耐久性・施工性が確保されます。また、立ち上がり部分(写真参照)の鉄筋のかぶり厚を通常よりも1~1.5cm断面を厚くする事で、鉄筋の酸化を防ぐことも大切です。立ち上がり基礎の厚みは12cmでなく15cm必要ですし鉄筋もコンクリートの厚さ15cmの真ん中にします。

打設時にはジャンカの発生や雨天時の打設には、セメントと水の量が変わってしまうので注意が必要です。特に立ち上がり基礎の養生期間は、早強ポルトランドセメントなら4日以上、普通ポルトランドセメントなら7日以上、その他のセメントなら10日以上養生期間が必要です。

青木建設の立ち上がり基礎(上記写真の赤丸印の外側の鉄板の型枠と赤矢印の内側の木製の型枠の間につくり、間の厚みは15cmです)は普通ポルトランドセメントを使用しているので、養生期間は7日以上厳守です。7日以内に鉄板と木製の型枠を取り外したときには、基礎の作り直しです。なぜかと言いますと型枠を早く取ってしまうとコンクリートが風にさらされて早く水分が抜けもろくなり耐震性能が悪くなるからです。ヒビが入ったり割れたりもします。

青木建設の基礎工事の隠し味と言いますか、ベタ基礎の地盤面側の面は全てフラットにしてあります。中越地震で倒れなかった家を調べたところ地盤面側がフラットになっていて地震発生時には地盤面がスライドしたとのことです。自然の免震工法です。

次回は上棟(建前)前後、大工さんの仕事になります。

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